鷹・松田が感じる下位打者としてのやりがい 東京五輪も「1%の可能性を信じて…」

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

4打数3安打で今季17試合目で初の猛打賞を記録

■ソフトバンク 4ー1 オリックス(14日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの松田宣浩内野手は14日のオリックス戦(PayPayドーム)に「7番・三塁」で出場。4打数3安打1打点と今季初の猛打賞を記録して4-1の勝利に貢献した。

 2回2死二塁で迎えた第1打席、オリックス山本由伸の154キロに対して、バットを折りながらもショートの後方にポトリと落ちる先制の中前適時打。「僕らしい根性バッティング。ああいうのが大事」と表現した。今月1日の対戦では完封負けを喫した相手。「何回もやられるわけにはいかないので、みんなで1回バシッといきたかった。形はどうあれ(山本に)黒星をつけられて良かった」と振り返った。

 その直前、無死一、二塁で犠打を試みるも併殺打となった中村晃を救う一打にもなった。「そこは助け合いだから。チームなのでね」とし「本拠地でなかなか勝てなかったので、勝てて良かった」と、ホームでの連敗を4で止めたことに安堵の表情を見せた。

 これで「9」に伸ばした打点は、栗原陵矢に次ぐチーム2位。打率は3割に届かない(.271)ものの、勝負強さが光っている。「打点はチームとしても求められているものですが、僕の中ではまだまだ。いいバッターが前にいるので、ヒットを打てば点が入る。そういうポジションをまっとうしたい。下位バッターとしてすごくやりがいを感じている」と力強く語った。

 この日は東京五輪100日前を記念して「侍ジャパンナイター」として開催された。侍ジャパンとしての五輪出場については「心のどこかに『(代表に選ばれる可能性は)ゼロではない』というのはある。1%の可能性を信じて頑張っていきたい」と、再び日の丸を背負って大舞台に立つことに意欲を示した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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