未完の大器がいよいよ覚醒? 西武・今井達也が掴んだ“制球難”克服の術とは

辻監督も認めるポテンシャル「やはりいいピッチャーですよ」

 失点は、4回2死二塁から三塁手・中村の送球エラーで許した1点のみで自責点は0。6回までに106球を投じたが、ストレートはほとんどが150キロを超え、最後まで衰えなかった。辻発彦監督は「100球を超えても150キロ以上を投げられるのだから、やはりいいピッチャーですよ。特に今年は、白星こそ付いていなかったけれど、いい球を投げている。大事な場面で気持ちが前面に出て、腕が振れているのが成長したところ」と評した。

 作新学院高時代は言わずとしれた夏の甲子園優勝投手。昨年はオープン戦で快投を続け、投球フォームが少し似ていることなどから「細ダルビッシュ」と呼ばれ、華々しいブレークが期待されたが、蓋を開けてみれば、3勝4敗という寂しい結果に終わった。今年はプロ5年目を迎え、同い年の選手たちが大学を経てプロ入り。年齢的にも待ったなしのシーズンだ。

 昨季オフにはウエートトレーニングの量を増やし、体重が今年のキャンプイン時点で昨年比5キロ増の75キロに。「真っすぐが去年より明らかに良くなっている。コースが少し甘くてもファウルや空振りを取れたり、フライアウトになったりしている」と自信が確信に変わりつつある。6回で降板となり、今井自身は「できれば7回までは投げたかった」。こういった展開で終盤を任されるようになってこそ、一人前の先発ローテの柱と言える。そこまで行けば、球界を代表する右腕と呼ばれる日も近い。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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