「巨人とのマッチレースになる可能性」 首位・阪神の盤石投手陣をOB捕手も高評価

阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】
阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】

ドラ1佐藤輝、燕20年目の左腕に2三振「“石川ワールド”に引き込まれた」

 となれば、阪神では昨季までの対巨人コンプレックスとも無縁のドラフト1位ルーキー、佐藤輝明内野手の存在が鍵になるかもしれない。佐藤輝はこの日、前日までの2試合連続本塁打から一転、3打席3三振に終わった。

 ヤクルト先発でプロ20年目左腕の石川には2打席連続3球三振と手玉に取られ、第3打席も3番手で登板した左腕・坂本に対し、カウント1-2から外角低めのスライダーを振らされ三振に倒れた。

「佐藤輝にとって初対戦の石川は、これまでプロで見たことのないタイプの投手だったと思う。外角へ逃げていくスライダーと内側へ切れ込むシンカーが、手元に来るまで同じスピード、同じ軌道に見える。“石川ワールド”に引き込まれ翻弄された」と野口氏。「とはいえ、対応力の高い打者なので、傾向を把握して臨む次回対戦が楽しみです」と付け加えた。

 佐藤輝は16日現在、18試合に出場して打率.227。リーグ2位タイの5本塁打を放ち、両リーグを通じて最多の29三振を喫している。阪神の快進撃とドラ1ルーキーのフルスイングから、しばらくは目を離せない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

CATEGORY