ここまで驚異の4戦4勝 阪神の快進撃支えるガンケル、昨季との“変化”は?

昨季から大幅に向上している「F-Strike%」と「Zone%」

 球種の配分や球速帯にはさほど変化は見られないが、大きな変化が見て取れるのは初球のストライク率を示す「F-Strike%」。昨季は「45.7%」と50%を切っていたが、今季は「54.7%」に上昇。セ・リーグでは5位の高さになっている。

 また、ストライクゾーン内に投球された割合を示す「Zone%」は昨季の「44.0%」から「49.2%」に上昇。この「49.2%」はセ・リーグでは広島のエース・大瀬良大地投手に次ぐ2位の数字となる。今季は昨季と比べてストライク先行の有利なカウントで投球を進め、ゾーン内で勝負ができていることが伺える。

 また、打球の比率を見ると、昨季は「26.7%」だったフライ割合「FB%」が「37.7%」に上昇。一方でライナー割合「LD%」が「13.1%」から「5.8%」に、ゴロ割合も「60.2%」から「56.5%」に減少している。

 2年目を迎えて投球に変化が見えるガンケル。好調な阪神を支える右腕は、この先も快進撃を続けることはできるだろうか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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