「監督は嫌だけどコーチはやりたい」新庄氏が日本球界復帰の“恩人”に語った今後
変わらぬ野球への情熱「2軍の試合や大学の子たちも見たい」
2人は実に15年ぶりの再会となったが、50歳を手前にしても変わらぬ姿に驚かされた。新庄氏は「40を過ぎると体型が変わるので、ジムでトレーニングをしています」と話したという。一昨年11月に突如として現役復帰を宣言し、昨年12月の「プロ野球12球団合同トライアウト」を受験。結果としてはNPB球団からオファーは届かなかったが、屈強な体は維持している。
抜群のセンスと身体能力を武器に日米で活躍したイメージもあるが、三澤氏は陰でこっそり努力を惜しまなかった姿を知っている。加えて、溢れるスター性と発する言葉の力強さ。「私が球団のフロントなら(指導者として)獲りますけどね」と言う。当の新庄氏は「監督は嫌だけど、コーチはやりたい」と将来的な思いを語ったという。
次なる“新庄劇場”への期待は膨らむ。報道陣に対応した際、今後については「野球が好きだし、いろいろ2軍の試合や大学の子たちも見たい。チャンスがあれば、またみんなをいろんな意味で驚かせたいなと思う毎日を過ごしています」と語った。「もしかしてスカウトになるかもしれない。ユニホームを着るかもしれない」と様々な可能性にも言及する。
ただひとつ言えるのは、「新庄コーチ」誕生なら確実に球界は活気づく。「これからが楽しみですね」。三澤氏はそう言って、遠くを見つめながら笑った。
(小西亮 / Ryo Konishi)