367億円男もお手上げの「野球史上最高の球」 空気ねじ曲げる“狂気”じみた魔球
チェンジアップ3連投にお手上げ「これに対して一体なにができるっていうんだ」
■ブルワーズ 4ー2 パドレス(日本時間22日・サンディエゴ)
空気をねじ曲げるほどの“魔球”が、367億円男をねじ伏せた。ブルワーズのデビン・ウイリアムズ投手は21日(日本時間22日)に行われた敵地・パドレス戦の7回に登板して1回無安打2奪三振の好投。メジャー屈指の主砲フェルナンド・タティスJr.に対して3球連続で投じたチェンジアップに「これが野球史上最高の球だとみんなが気づきますように」「なんて変化」「これは違法にすべき」などと驚きの声が上がっている。
場面は7回2死一塁。今シーズンから新たに14年総額3億4000万ドル(約367億円)の大型契約を結んだタティスJr.がきりきり舞いにされた。初球は内角にえぐり込んでくるような83.5マイル(約134.4キロ)で、驚いたように腰を引いた。さらに2球目の外角への83.7マイル(約134.7キロ)に空振り、最後は再び内角への83.3マイル(約134.1キロ)にあっけなくバットは空を切った。
このチェンジアップ3連発を、「ピッチング・ニンジャ」の愛称で支持される野球研究家ロブ・フリードマン氏がツイッターで紹介した。宝刀の愛称は、空気ねじ曲げる意の“エアベンダー”。手のつけられない軌道に、ファンからも「それは狂気だ」「これはただただフェアじゃない」「これに対して一体なにができるっていうんだ」とのコメントが寄せられていた。NPBでも、かつての元阪神・井川慶や元ソフトバンク・杉内俊哉らチェンジアップを武器にした名投手は多いが、ウイリアムズは間違いなく世界屈指の使い手だろう。