「相当な選手になる」早大・小宮山監督も素質に惚れ込む1年生が神宮デビュー

小宮山監督「4年間で相当な選手になると思います」

 大事な場面でルーキーを送った小宮山監督は「“たまたま”三振をしましたけど。夢を見るだけのものを持っているので、4年間で相当な選手になると思います」と吉納の素質を認める。約10分の取材時間で最も力のこもった言葉のように感じられた。

 期待の大きさは言うまでもない。「緊張は全然。大丈夫でした」とあっけらかんと答える吉納に、小宮山監督から「少しは緊張しろよ(笑)」と突っ込みが入る。すかさず「緊張しました(笑)」と掛け合えるあたりにも、大物感が漂っている。

 入学してまだ1か月弱。これだけの言葉を指揮官に言わせる吉納の魅力は野球センスだけではない人間部分にあるのだろう。

「まだ4年間あるんで、1日1日を無駄にせずに。監督もよくおっしゃるんですけど、“準備”を怠るなって。今日帰ってからすぐに、また明日チャンスがあったら打てるように“準備”してというのを継続していきたい。4年後には必ずプロ野球選手になりたいと思っているので、常に“準備”を頭に入れてやっていきたいです」

 話し方にも一切あどけなさを感じさせない18歳。4年間でもの凄い物語を描いてくれそうだ。

(市川いずみ / Izumi Ichikawa)

市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。

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