防御率0.31、打率.545… CY賞右腕デグロムの“二刀流”にMLB公式も絶賛
24日のナショナルズ戦で先発したデグロムは15三振を奪って完封
メッツのジェイコブ・デグロム投手が23日(日本時間24日)のナショナルズ戦に先発し、2安打無失点で完封勝利を飾った。15三振を奪う圧巻の投球内容で、今季の防御率は驚異の0.31となった。
初回に2つの三振を奪ったデグロムはその後も奪三振ショーを展開。6回から7回にかけて6者連続三振とするなど、ナショナルズ打線をほぼ完璧に封じた。許した安打は2回と3回の1本ずつ。自己最多の15奪三振。9回まで108球、わずか2安打に抑えて自身2度目となる完封勝利をあげた。
デグロムはこの日、投球だけでなくバットでも活躍。5回1死一、二塁のチャンスで先制の適時二塁打を放つと、8回の打席でも右前安打。2度ホームを踏み、この日は4打数2安打1打点2得点と“二刀流”の働きを見せた。
この日が今季4試合目の先発となったデグロム。ここまで自責点はわずか1。3試合連続で14三振以上を奪っており、4試合でMLB史上最多となる50三振に到達した。また、先発した試合では全てヒットを打っており、マルチ安打は2度目。11打数6安打で今季の打率は.545と驚異的な数字を残している。
この活躍ぶりにMLB公式サイトは「デグロムの支配力を伝えることができる形容詞はほとんど存在しない。言葉がうまく機能しないときに、しばしば、そのすき間を埋めてきた統計値でさえ、この向上を続ける投手にとっては不十分に思える」と絶賛。通算防御率2.55はトム・シーバー氏を抜き、球団歴代1位に浮上したという。