静岡192センチ大型右腕が目指す夏の聖地 プロ注目の天理達を「意識して見ていた」
21世紀枠でセンバツに出場した三島南への雪辱
「連続四球は反省点ですが、4回を1点で凌ぐことができたのはチームとしてもよかったと思います。夏は全ての試合を投げ切るつもりでいますが、頂点までの試合数が減るのはプラス材料になると思います」
この勝利で夏の甲子園に向けた静岡県大会でシード権を獲得。1回戦から勝ち上がる場合と比べて、1試合少ない有利な条件で戦うことができる。
高須は春のセンバツをテレビ観戦し、目標とする甲子園への思いを強くした。センバツには、静岡県内から21世紀枠で三島南が出場。昨秋の県大会準々決勝で敗れた相手だった。この試合に先発した高須は11三振を奪ったが、3失点で負け投手となっている。三島南は1回戦で鳥取城北に敗れたものの、聖地で躍動する姿を見て悔しさとうらやましさが沸き上がってきた。
そして、もう1つ、センバツで気になる存在がいた。「まだまだレベルは違いますけど、体形が似ているので意識して見ていました」。高須が注目したのは、センバツで注目投手の1人だった天理の達孝太だった。身長193センチの右腕が投じる球威と角度のあるストレート、鋭く変化するフォークやスライダー、長身がさらに大きく感じられるマウンドでの存在感は、画面を通しても圧倒的だった。
静高は夏の静岡大会のシード権を手にし、甲子園に半歩近づいた。「まずは春の県大会で優勝して、東海大会でも頂点に立ちたいです。県大会で三島南と対戦したいですね」と高須は言う。春季県大会の決勝に進めば、センバツに出場した三島南と対戦する可能性もある。昨秋に敗れた時から、伸びているのは身長だけではないことを証明する絶好の機会を望んでいる。
(間淳 / Jun Aida)