新人連続無失点記録に王手 広島ドラ1栗林が示す“モイネロ級”の能力とは?
ゾーン内コンタクト率は12球団全投手の中でトップの数字
ここまで12試合で無失点、防御率0.00と驚異的な成績を見せる栗林だが、その中でも特筆すべき指標が存在する。それがストライクゾーン内のボールをバットに当てられる確率を示す指標「Z-contact%」、そして、全投球のうちバットに当てられる確率を示す指標「Contact%」だ。
この2つの指標で栗林はここまで12球団の全投手でトップの数字を残している。「Z-contact%」は60.0%、「Contact%」は52.6%となる。プロの並み居る強打者を相手にしながら、ストライクゾーン内でもなかなかバットに当てさせない投手だということを示している。
また、全投球に対して打者が空振りしてストライクとなった割合を示す「SwStr%」は22.5%。この数字は中日のR・マルティネスの19.4%を上回り、セ・リーグでトップ。12球団でもソフトバンクの“最強セットアッパー”リバン・モイネロ投手の23.0%と遜色ない数字になっている。
開幕から1か月が経過し、ここまでは“モイネロ級”の能力の高さを示している栗林。長く厳しいシーズンでどこまで状態を維持していけるか。広島浮上の鍵を、このドラ1ルーキーが握っている。