田中将大、登板2試合で感じた豊富な引き出し 専門家が右腕に期待する“使命”とは

2戦目は「『この投球でいい』と手応えをつかんだのでは」

 復帰後初の本拠地での登板となった24日の西武戦は、6回68球を投げて1失点。6イニング中4イニングを3者凡退で抑え、連打を許さず被安打3、1失点で日本通算100勝目となる復帰後初勝利をマークした。この日はスライダーとスプリットを中心にした配球で、18のアウトのうち三振は4つだった。

「1戦目と2戦目では投球内容が違っていました。変化球を低めに丁寧に投げて打たせて取るピッチング。結果もきっちり出たことで『この投球でいいんだ』という手応えをつかんだのではないでしょうか。2戦目で自分の投球がきっちりできていたのでこれからが楽しみです」と期待を寄せる。

 多くの経験を積んだ右腕には様々な引出しがあるとも。「スタミナはあるし、実績も申し分ない。調子が万全でなくても、試合の中で今日はこの球種がいい、この球種はやめた方がいい、ということもわかってうまく投げられる。ゲームメイクは確実にできるし、やってくれると思います」とし、投球以外のことも期待している。

「かつてホークスでは工藤(公康、現監督)さんが若手だった城島を育てたように、田中も配球などを教えて太田らを育ててほしい。勉強することで投手からの信頼を得られるようになる。捕手が育てば強い、大人のチームになっていくと思います」。捕手を育てる役割も担える存在だと指摘した。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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