どんな形でも「試合に出たい」 ロッテ5年目捕手が打撃で見出す1軍の兆し
プロ5年目、出場機会を求め捕手以外のポジションにも挑戦
プロ5年目を迎えたロッテの宗接(むねつぐ)唯人捕手。現在、イースタン・リーグで首位を独走するチームで4番を任されるなど、打撃で存在感を見せようと奮闘する。この4年間で1軍出場はわずか1試合。今季は1軍の舞台での活躍を見据えている。
魅力は、逆方向にも飛ばせる長打力。プロ入り後、バットを立てて構えるなど様々な打撃フォームを試してきたが、現在はバットを寝かせた構えにしている。「大学でそれをやった時に1番バッティングがよくて、感覚もよかったので、いい時のフォームに戻してみようかな」と手応えを感じている。
捕手としてプロの門を叩いたが、今季は他のポジションでの起用が多い。昨年の秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」では、「1番・左翼」での起用が主だった。もちろん捕手というポジションを諦めたわけではないが、出場機会を求めて内外野にも挑戦している。
チームから「捕手以外も練習しておいてくれ」と言われたのはプロ3年目のころ。高校、大学とやってきた思い入れのある扇の要。捕手として1軍定着したい思いも強く、当時は簡単に受け入れることはできなかった。しかし、同い年の田村龍弘が正捕手として台頭。「キャッチャーでいけるんかな……」。この世界で捕手として活躍できるのか不安になっていた時期でもあった。