4月だけで8本塁打量産、好調の要因は? 大谷翔平が見せる昨季からの“変化”と“進化”

「Barrel%」23.2%は名だたる強打者を上回りメジャートップ

 また、打球内容にも“進化”の跡が見て取れる。その1つが“バレル”と呼ばれる指標だ。バレルゾーンとは長打が出る確率の高い打球速度と打球角度が合わさったゾーンのこと。大谷はここまで16本の打球をこのバレルゾーンに飛ばしており、これはレッドソックスの大砲ラファエル・デバースと並び、メジャーでトップタイだ。

 さらには打球数に占めるバレルゾーンの打球割合を表す「Barrel%」は23.2%となっており、これはメジャー全体で単独トップの数字。メッツのピート・アロンソやフィリーズのブライス・ハーパー、チームメートのマイク・トラウトら名だたるホームランバッターをも上回っている。また、今季の打球速度の最速は119マイル(約191.5キロ)で、これはヤンキースのジャンカルロ・スタントンの120.1マイル(約193.2キロ)に次ぐメジャー2位となっている。

 早いカウントからの積極的なバッティング、そして、長打になりやすいとされるバレルゾーンへと打ち出すことのできる技術とパワー。メジャー4年目を迎えた大谷翔平の打撃は、大きな“変化”と“進化”が詰まっている。

(Full-Count編集部)

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