常総学院、春Vは夏への“吉兆” 島田監督の現役時と“同じ道”を歩む選手たち
島田監督は1987年夏甲子園で準優勝、前年秋は県準V→春は県大会を制した
茨城県春季大会決勝が6日、J:COMスタジアム土浦で行われ、今年の選抜高校野球大会に出場した常総学院が常磐大高に18-6で大勝。2018年大会以来の優勝を飾った。
「自分の時と同じだから一緒に優勝しよう」。常総学院・島田直也監督は試合前、選手らにこう話した。常総学院のエースとして1987年夏の甲子園で準優勝を果たした指揮官。前年秋は現チーム同様に準優勝、そして春に優勝して進んだ関東大会は今年と同じ山梨での開催だったという。
指揮官の言葉に打線が応えた。初回に打者13人の猛攻で8点を挙げ、10点リードの7回には三輪拓未内野手(3年)に左越え本塁打が飛び出すなど、気を緩めることなく得点を加えていった。
先発・秋本璃空投手(3年)は5回途中6安打4失点で降板。しかし、2番手の石川大翔投手(2年)が4回無失点と踏ん張った。最終回を任された1年生右腕・中林永遠投手は2点を失うも、最後は常磐大高の代打・黒澤裕貴外野手(3年)を三振に仕留めた。
「勝ちたいという気合が入っていた。初回からいい流れで入れました」と島田監督は選手らを褒め称えた。2回に4点を失った際には「何をやっているんだ」と喝を入れた場面もあったが、試合後は笑顔だった。
関東大会は15日から山梨県で行われる。常総学院は初戦で群馬2位の東農大二と激突する。「強豪が揃うので、いい経験をしていきたい」と島田監督は抱負を語った。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)