一塁走者が絶望した「拳銃」 無駄のない“高速牽制”の「リリースがマジで速い」
走者の一瞬の隙をつくマーフィの冷静かつ大胆な牽制
■ブルージェイズ 10ー4 アスレチックス(日本時間7日・オークランド)
アスレチックスのショーン・マーフィー捕手が6日(日本時間7日)のブルージェイズ戦で、一瞬の隙も見逃さない“高速牽制”を披露した。リードの大きかった一塁走者に目を光らせ、“バズーカ送球”でアウトに。頭脳的かつ無駄のない動きに、ファンは「美しいスナップスロー」「リリースがマジで速い」と舌を巻いた。
3回表無死一、二塁で、アスレチックス先発のファイアーズが、ゲレーロJr.を打席に迎えた場面だった。カウント2-2からの5球目外角真っすぐをゲレーロJr.が空振り三振に倒れた瞬間、マーフィーは即座に体勢を整えて一塁へ送球。不意を突かれた一塁走者のビシェットはタッチアウトとなり、見事な併殺プレーが完成した。
5球目のサインを出した後、走者のビシェットの動きを完全に把握し、狙い通りのプレーを成功させたマーフィー。優れた洞察力と強肩が可能にしたこのプレーを、アスレチックスの公式インスタグラムが公開すると、ファンから「素晴らしいダブルプレー」「拳銃」と称賛の声が寄せられた。NPBでもソフトバンクの甲斐拓也が“キャンノン牽制”で走者を刺すこともあるなど、捕手の見せ場のひとつ。チームの屋台骨としてア・リーグ西地区で首位を走るアスレチックスを牽引するマーフィーらしい“美技”だった。