「バリバリ意識しました」 鷹柳田に“4番の魂”を植え付けた小久保ヘッドの一言とは?
母の日にピンクバットで打席へ「1年に1回の母の日ですからね。気分転換にはなったかな」
「小久保さんにも『お前、今日4番やからどっしり行けよ』と言われたので。チャンスで回ってきたので『何とか自分が打つ』という気持ちと『負けない』という気持ちだけです。たいしたバッティングはできなかったけど、気持ちで打てたと思います」
かつてホークスの不動の4番打者として活躍した小久保ヘッドの一言が、柳田に“4番打者の魂”を注入したのだろう。「あの場面(7回裏)は特に意識しました」とチャンスに燃えた。
母の日でもあるこの日は、ピンクバットで打席に入り2安打。「1年に1回の母の日ですからね。気分転換にはなったかな」と笑顔を見せ「母さんに育ててもらったので、あとは長生きしてねという気持ちです」と感謝の思いも口にした。
4月には海外FA権を取得。すでに2019年から7年契約を結んでいる柳田は、冗談めかして「熟考します」と5回繰り返した後、真面目な顔で周囲への感謝を口にした。「1軍で使っていただいた監督さんやコーチの方々、サポートしてくださる裏方さんのおかげで海外FAが獲れるまでプレーできた。周りの方々に感謝して、その感謝の気持ちをプレーにぶつけていきたいなと思います」。
柳田は今季初のお立ち台となったが、これからも周囲への感謝をヒットや本塁打という形で示していってくれることだろう。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)