「女子野球をオリンピックに」 4度の日本一を経験した女子右腕が目指す未来

「オリンピック競技に押し上げる力に」 世界的な女子野球の普及活動へ意欲

“先輩”たちが歩んできた経験を学び「橘田先生が『英語が喋れたから日本代表の監督になれた』と言っていたのを聞いて、確信した。英語が話せると、自分が女子野球に対してできることの幅が広がる」と、プレーだけでなく語学のスキルアップも必要と感じている。

 ゆくゆくは野球不毛の地での普及活動などを通し「女子野球をオリンピック競技に押し上げる力になりたい」と夢を語る。

 地元の香川県で野球をはじめた佐伯は、小学生の時に東京で出場した大会の成績が高く評価され、少年軟式野球国際交流協会(IBA)の選抜メンバーに参加。唯一の小学5年生としてオーストラリア遠征を経験した。メルボルンの男子チームとのリーグ戦は10戦全勝。圧倒的な成績で優勝し、日本へ帰国した。しかし初めて対戦した海外の『パワーベースボール』への探求心が沸いた。約10年ぶりの渡豪を通して、戦略や食事や身体づくりなど海外の野球を吸収し、日本の女子野球のレベル向上へ生かしていく。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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