プホルス戦力外が“指揮官批判”騒動に発展… マドン監督は否定も残る後味の悪さ
USAトゥデイが報道「どのようにして最後の数時間が醜くなったのか」
メジャー歴代5位の通算667本塁打、歴代2位の2112打点を誇るアルバート・プホルス内野手の戦力外が、エンゼルスのジョー・マドン監督らを巻き込んだ騒動に発展している。米メディアは、ロースター枠から外す「DFA」を告げられた当日、指揮官に向かって叫び、指揮能力を批判したと報道。一方、当のマドン監督は否定した。
エンゼルスは6日(日本時間7日)のレイズ戦の前に、ペリー・ミナシアンGMやマドン監督らが記者会見を行いプホルスの戦力外を報告。リーグMVP3度のレジェンドが直面した突然の解雇に同僚からは惜しむ声が寄せられ、球界関係者らからは批判の声も上がっていた。
USAトゥデイ紙は「どのようにしてアルバート・プホルスのエンゼルスでの最後の数時間が醜くなったのか」と題した記事で、DFAが告げられた当日の事を直接見ていたという2人の匿名の情報筋の話として当時の状況を記載。プホルスはマドン監督に向かって叫び、ジョン・カーピーノ球団社長とミナシアンGMに引退する気はないという意思を伝えた上で、指揮官の能力を非難したという。
2012年にカージナルスから移籍し、10年間過ごした愛着あるエンゼルス。プホルスは球団とアルテ・モレノオーナーへの敬意を表し、殿堂入りした際は帽子にどこの球団のロゴも入れないことを強く検討していたというが、同紙は「今、彼がカージナルスの帽子をかぶってクーパーズタウンに行ったとしても驚くなかれ」と綴っている。
LAタイムズによると、9日(同10日)のドジャース戦の試合前会見でプホルスとのやり取りを問われたマドン監督は「報道されている件は聞いているが、それは私が実際に目にしたこととは違う」と報道を否定。事実は定かではないが、いずれにせよ後味の悪さだけが残ったのには違いない。
(Full-Count編集部)