菊池雄星が示した投球の“深み” 世界一の打線を圧倒したリスクマネージメント

ベンチに戻り笑顔を見せるマリナーズ・菊池雄星【写真:AP】
ベンチに戻り笑顔を見せるマリナーズ・菊池雄星【写真:AP】

あと1勝で日本人20人目となる「10勝&200奪三振」達成

 3回に相手右腕ウォーカー・ビューラーから奪った三振で、メジャー通算200奪三振に届かせると、そこから降板までに毎回の8三振を奪い自己最多の11三振を記録。その内の6個がボールゾーンで取ったものだった。

 降板につながった7回の三塁内野安打も「ワンバウンドさせて空振りを狙ったが真ん中に入ってしまった」と説明。最後まで一貫した取り組みで投げ続けた菊池は、「チームが勝てず、悔しい気持ちの方が強いですが、ポジティブな要素も個人的には多かったと思います」と、充実感に照応した表情で話した。

 今季最多の106球を投げた菊池。三振への道筋をつけた51球も、残りの55球もすべて次回へ生かす。

「次に向けていい材料も増えてきたと思います」

 あと1つの白星で、2016年の前田健太以来、日本人投手20人目となる「10勝&200奪三振」に届く。菊池雄星の次回登板が待ち遠しい。

【動画】的確な読みと新たな“軸”が機能した 菊池雄星の奪三振ショー

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