ハーラートップ5勝の楽天ドラ1早川隆久 データが示す勝てる“長所”とは?

先発投手で12球団トップの数字を叩き出す「O-Swing%」

 早川のここまでの「O-Swing%」は規定投球回に到達しているセ・パ両リーグの投手の中でトップの36.2%。2位以下には西勇輝(阪神、36.1%)、則本昂大(楽天、34.8%)、柳(34.6%)、山本(34.1%)となる。これは、早川が打者を翻弄し、ボール球に手を出させることに長けていることを示している。

 ヒートマップでも見ても、ゾーン外の「Swing%」は他の投手よりもエリア全体的に高くなる。ゾーン内のスイング率を示す「Z-Swing%」は13位の65.3%と特別、秀でているわけではない。打者にボールをコンタクトされる割合を示す「Contact%」は8位の76.4%。こちらも優秀だが、やはり際立つのは、ボール球に手を出させる割合の高さだ。

 球種別の失点増減を見てみると、カットボール(wCT)が4.0、カーブ(wCB)が1.8、チェンジアップ(wCH)が1.9と効果を発揮している。これらの球種をボールゾーンに効果的に投げ込んで打者を誘い、打ち取っている様子が窺い知ることができる。

 ここまで高い貢献度を示しているドラフト1位ルーキーの早川。2013年以来、8年ぶりのリーグ優勝を目指す楽天にとって、欠かせぬ重要な戦力となっている。

(Full-Count編集部)

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