極度の貧打なのに…なぜ育成上がり新人左腕が昇格? 中日・与田監督の“試行錯誤”
野手を減らし、3月に支配下を勝ち取ったばかりの近藤廉を昇格
代わって18日に登録された近藤は、育成1位で入団したルーキーで、3月末に支配下登録を勝ち取ったばかりの左腕。「ただでさえ得点力が低いのに、なぜ野手の人数を減らすのか?」。チームの現状を鑑みると、そんな声が上がるのも無理はない。
「1、2軍で話し合い、各選手の状態を聞いて決めた。闇雲に野手を上げればいいというものではない」と与田監督はきっぱり。守護神ライデル・マルティネス投手がキューバ代表として東京五輪の米大陸予選に出場するため、今週いっぱいでチームを離れることになっており、抑え不在の事態に備えなければならない事情もある。
4番のダヤン・ビシエド内野手が打率.244と苦しんでいるのも悩みの種。与田監督は「結果の世界なので、いろいろな評価をされるし、評価していただいて構わないが、我々としては常に対策を練って取り組んでいることが、うまくいったりいかなかったり。単純にすぐ答えが出る問題ではない」と淡々と話す。就任2年目の昨季、3位の座を射止めチームの7年連続Bクラスに終止符を打った指揮官だが、得点力アップへ試行錯誤が続く。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)