大谷翔平、リアル二刀流も2勝目ならず 球速低下は「体が動かなかった。故障の心配ない」
5回途中5奪三振2失点も2勝目ならず、打撃ではバント安打で6試合連続安打
■インディアンス 3ー2 エンゼルス(日本時間20日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地のインディアンス戦で「2番・投手」で4度目の投打同時出場した。投球では4回2/3で5奪三振5安打2失点と好投したものの、今季2勝目はお預け。降板後に右翼手に回り、6回の第3打席ではバント安打を決めた。6回終了後に途中交代し、3打数1安打で打率.272。チームは2-3で敗れて2連敗を喫した。
本塁打キングが複数の試合で先発マウンドに上がるのは1919年ベーブ・ルース(レッドソックス)以来102年ぶりだった。投球では初回2死二塁からレイエスの左翼線適時二塁打で先制点を献上。2回1死一塁から2者連続三振を奪った。1番打者から始まった3回は7球で3者凡退。4回は先頭・レイエスの左翼線二塁打でピンチを作ったが、後続を3人で仕留めた。
しかし、1点リードで迎えた5回。先頭・バウアーズに中越えソロを被弾した。4回2/3で5奪三振2四球、5安打2失点。72球(ストライク43球)を投げて降板した。防御率2.37。フォーシームは最速95.3マイル(約153.4キロ)止まりだった。大谷は「真っすぐがいかないなという感じでしたね。その代わりにカットが良かったので、大めに投げた感じです。(故障の心配は)ないと思いますね。単純に体が動かなかったなという感じです」と振り返った。
降板後は外野手グラブに持ち替えてプレー続行。1点を追う6回先頭、内野シフトで大きく空いた三塁前へバントで打球を転がした。快足を飛ばして犠打安打。6試合連続安打は今季自己最長タイだ。直後に二盗失敗したものの、足で本拠地をドッと沸かせた。初回1死は三直、同点の3回2死二塁は中直に倒れた。打撃については「(バント安打は)出塁できる可能性が高い。終盤中盤の1点差を争うところだったので」と語った。
2度目の“リアル三刀流”も勝ち星に結びつかなかった。主砲のトラウトを欠く中でペナントレースが進む。「代わりになる選手はいない。みんな分かっていると思う。全員でカバーするしかない。粘って勝っていければ、もっともっといい状態で臨めると思います」と前を向いていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)