阪神・藤浪の「リリーフ再転換」を推すワケ OBが求める“Vへの盤石態勢”の構築
藤浪の配置転換で「リリーフも常に誰かを休ませながら…」
藤浪は、昨年9月26日から10月21日までの約1か月間、1軍で中継ぎとして13試合登板。7ホールドを挙げ、防御率2.35をマークした。特に、回をまたがない1イニング限定の場合は1度も失点せず、その後
再び先発に戻った。
今季1軍は首位を快走中だが、シーズン終盤の勝負所へ向け、藤浪がブルペンに加われば貴重な戦力になりうると野口氏は分析する。
「岩貞、岩崎、守護神スアレスが安定している“勝利の方程式”に藤浪が加われば、先発投手は5回まで抑えればいいことになる。もしくは、西勇、秋山ら長いイニングを任せられる先発がいるので、リリーフも常に誰かを休ませながらローテーションのように起用することが可能になる」
そうなれば、優勝へ向けて盤石の態勢ができ上がりそうだ。底知れない潜在能力を誇る藤浪が先発として大成してほしいのは山々だが、プロ9年目を迎えている今、1軍の戦力として活用できる可能性の高い方法を選択すべき時かもしれない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)