オリ増井が達成なら“NPB史上初”の快挙 「12球団勝利」が期待されるパ投手は?
ロッテ美馬学がレギュラーシーズンで唯一勝てていない相手とは
今季でプロ11年目を迎えるロッテの美馬学投手。楽天から移籍した昨季は、3年ぶりの2桁勝利を達成するなど、チームのAクラス入りに大きく貢献した。今季も開幕ローテーション入りを果たすと、4月10日の西武戦で7回119球2失点で初勝利。経験豊富なベテランとして、投手陣を引っ張る活躍を見せている。
美馬は昨季、開幕から楽天戦に2試合登板するも勝利を飾れず。3試合目となった昨年8月25日の試合で白星を挙げてパ・リーグ全6球団からの勝利を達成した。一方で交流戦では、2018年までにセ・リーグ5球団から勝利を挙げており、残すは巨人のみ。
美馬といえば、楽天時代の2013年日本シリーズでの快投を思い浮かべる人も多いだろう。2試合に先発すると、セ・リーグ覇者の巨人相手に11回2/3を投げて2勝を挙げる活躍で球団史上初の日本一に大きく貢献し、シリーズMVPにも輝いた。交流戦での巨人戦は2016年を最後に登板機会がなく、対戦成績では3試合に先発して0勝1敗と振るわないが、今季はZOZOマリンスタジアムでのカードが予定されている。昨季6勝をマークして相性抜群ともいえる本拠地のマウンドで、再び巨人打線を抑えこむ投球を披露できるか。
日本ハムとオリックスで先発と抑えを任された増井浩俊投手。昨季は中盤から先発に再転向すると、4年ぶりとなる先発勝利を挙げるなどスターター適性の高さを改めて示すシーズンとなった。今季は3月31日の初登板で白星。移籍後初となる開幕ローテーション入りを果たした。
通算163セーブを誇る増井は、2018年に古巣・日本ハムからセーブを記録して、史上4人目となる12球団セーブを達成。さらに昨年10月11日の日本ハム戦で勝利したことで、パ・リーグ全6球団からの勝利も挙げた。
交流戦では2019年6月13日の中日戦で勝利したことで、セ・リーグ5球団からの白星をマークしており、残すはヤクルトのみに。ヤクルトから勝利すれば、NPBでは史上初めてとなる12球団からの勝利とセーブを記録した投手となる。今季のオリックスは京セラドーム大阪でヤクルトを迎え撃つだけに、本拠地のファンの前での快挙達成となるだろうか。