オリ増井が達成なら“NPB史上初”の快挙 「12球団勝利」が期待されるパ投手は?
セ・リーグから移籍のベテラン両左腕は古巣から白星を挙げられるか
近年パ・リーグに活躍の場を移したベテランも大記録達成にリーチがかかっている。西武の内海哲也投手は巨人から、オリックスの能見篤史投手は阪神からそれぞれ勝ち星を挙げると、12球団勝利の記録を達成する。
西武・内海は昨季後半戦から先発ローテーションに加わると、9月2日のロッテ戦で743日ぶりの白星を挙げた。今季は2軍での登板が続いているものの、ここまで3勝をマークしており順調な調整をアピール。1軍投手陣の状況によっては経験豊富なベテランにマウンドが任されることも考えられる。
また、今季から投手コーチ兼任でオリックスに加わった能見は、ベテランらしい熟練の投球術でもブルペンを支えている。確たるストッパー不在となっているチーム状況では抑えも任されており、5月2日のソフトバンク戦には球団最年長記録で移籍後初セーブを挙げた。試合展開などにより登板機会こそ限られるが、1軍で投げ続けている限りでは12球団勝利達成の可能性は十分にあると言えるだろう。
今季の交流戦は、西武が東京ドームで巨人とのカードが予定されており、オリックスも甲子園に乗り込んで阪神と対戦。古巣との対決が実現すれば、両投手はかつての本拠地で登板することになる。慣れ親しんだ球場で大記録達成となるか。
2015年からは3連戦6カードの開催となり試合数が削減されたこともあって、直近5年間では両リーグ合わせてもわずか1人しか達成していない12球団勝利の大記録。王手をかけている各投手の登板を注目してみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグインサイト」和田信)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)