打順テコ入れ、コーチ陣も配置転換 5発大勝のDeNA三浦監督「交流戦を機に…」
2番に捕手を起用するのは球団では14年ぶり
この日、就任1年目の三浦大輔監督が動いた。伊藤光捕手を今季初めて2番に起用。球団で捕手がスタメンで2番を打つのは、2007年10月9日の中日戦の相川亮二氏(現巨人バッテリーコーチ)以来、14年ぶりのことだった。
伊藤光はこの日、4打数1安打1死球。指揮官は「光は打撃の状態がいいし、細かいこともできる。交流戦を機に新しいオーダーを組みました。(勝利は)選手たちが気持ち新たに頑張った結果だと思います。(交流戦で)いいスタートを切れてよかった」と相好を崩した。
コーチ陣も投手・打撃両部門で、この日から配置転換を行った。投手部門ではこれまでベンチにいた木塚敦志投手コーチと、ブルペン担当だった川村丈夫投手コーチを入れ替えた。さらに、嶋村一輝打撃コーチをベンチから外して、66歳のベテラン田代富雄巡回打撃コーチを入れた(坪井智哉打撃コーチは引き続きベンチ入り)。
三浦監督は「木塚コーチは(過去に)ブルペン担当の経験があるし、交流戦を機会にリリーフ陣を活性化してもらえればと思う。打撃部門もそうだが、1か所でなく、いろんな視点からアドバイスを送ってもらいたい」と説明した。
「先制、中押し、ダメ押しという点の取り方は理想的だった」と語った三浦監督。主将の佐野は「交流戦に入って景色的にがらっと変わった。ここからいい流れで戦っていきたい」とうなずいた。大事なのは快勝に沸く雰囲気をどう今後につなげていくかだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)