ロッテに名脇役あり 球団20年ぶりの逆転サヨナラ弾放った岡大海が秘める“野望”
本職の外野プラス一塁でもプレー「自分の引き出しが増えた」
2018年シーズン途中に、藤岡貴裕との交換トレードで日本ハムから加入。今季はバイプレーヤーとして貴重な働きをしている。今季成績は37試合出場。打率.240(50打数12安打)、2本塁打、8打点、7盗塁をマークしている。
「出場試合数は少ないですが、打撃ではいい部分も出ている。昨年までと比べると自分の形がしっかりできていると思います。若い選手が多いのでやりやすい環境を作ってあげられるようコミュニケーションも大事にして、できる限り声を掛けるようにしています」
今季臨時打撃コーチを務める松中信彦氏には打席に入ってからの考えた方などについて教えを受け、幅が広がったという。守備では、本職の外野手だけではなく、2019年から起用されている一塁での出場機会も増えた。アマ時代では明大4年時に経験しただけだったが「自分の引き出しが増えたと思う」と前向きにとらえている。
日本ハム在籍時の2016年に日本一を経験した29歳は定位置奪還も虎視眈々と狙う。「守備、走塁でリズムを作って、打撃でも結果を出してレギュラーを獲りたいですね」。球界屈指の身体能力を誇る男が遅咲きの花を咲かせるか、今後の働きが注目される。
○岡大海(おか・ひろみ)1991年7月15日生まれ、29歳。岡山県倉敷市出身。倉敷商では2年夏、3年夏の甲子園に出場。3年時はエース。明大では二刀流として活躍。投手では19試合登板、3勝3敗、防御率2.52をマーク。打者では打率.317(186打数59安打)、3本塁打を記録した。4年春に一塁手でベストナイン受賞。2013年ドラフト3位で日本ハム入団、18年途中に交換トレードでロッテに移籍。昨季までの通算成績は453試合、打率.226(953打数215安打)、15本塁打、83打点、66盗塁。185センチ、80キロ。右投右打。