単なる“懲罰交代”にあらず… 凡ミス桑原にチャンスを与えたDeNA三浦監督の思い
“首振り”大貫には「メンタル的なものが大きいと感じている」
■オリックス 14ー5 DeNA(26日・横浜)
セ・リーグ最下位を低迷するDeNAは27日、本拠地・横浜スタジアムでのオリックス戦で今季最多失点。5-14の大敗を喫し、両リーグを通じて最速の今季30敗目となった。就任1年目の三浦大輔監督は苦境が続く。2017年にシーズン3位ながらクライマックスシリーズを勝ち上がり日本シリーズに進出するなど躍進を遂げたが、今季は“暗黒時代”に逆戻りした感さえある。
序盤から勝てる気がしなかった。先発の大貫晋一投手は1回、いきなり3安打2四球に暴投まで絡み2失点。続く2回も吉田正に右前適時打を浴び、イニング途中で早々と降板を命じられた。三浦監督は試合前、今季不振が続く大貫について「メンタル的なものが大きいと感じている。前回登板もボール自体はめちゃめちゃ悪くはなかったが、打たれたくないという思いばかりが強すぎた気がする」と語っていた。
実際、大貫は前回登板だった5月18日の中日戦で捕手のサインに7度も首を振るシーンがあり、いかにも自信なさげに見えた。それでも先発ローテの一角として起用し続けていたが、この日ばかりは試合後「次回はしばらくない。抹消します」と2軍落ちを即断した。
昨季はチーム勝ち頭の10勝(6敗)、防御率2.53をマークした大貫だが、今季は9試合1勝5敗、同7.40という別人のような投球ぶり。指揮官も頭が痛い。