巨人に14連勝の鷹・工藤監督「小久保ヘッドの推薦」 長谷川のスタメン抜擢の狙いは?

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

長谷川は2回に同点ソロを放つと、5回にはリードを広げる2号3ラン

■ソフトバンク 8ー3 巨人(29日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは29日、本拠地PayPayドームで行われた巨人との交流戦に8-3で大勝した。「5番・左翼」で起用した長谷川勇也外野手が2本塁打を放つなど、今季最多の計5本塁打が飛び出して巨人を圧倒。2019年の交流戦から続く巨人戦の連勝は14まで伸びた。

 またも“PayPayドーム大花火大会”が開催された。2点を先制されたソフトバンクだったが、2回に柳田、長谷川の2者連続本塁打ですぐさま同点に。4回に甲斐が勝ち越し2ランを放つと、5回には長谷川がこの日2本目となる3ランを放ち、大差をつけた。6回には松田にもソロが飛び出して、この日は計5本塁打。前日の4発に続き、2試合で計9発を巨人投手陣に浴びせた。

 その中でもこの日光ったのがベテランの長谷川。5月15日の日本ハム戦以来のスタメン起用ながら、2打数2安打2本塁打4打点の大暴れ。工藤公康監督も「点が欲しいところで結果を出してくれた」とベテランの働きを絶賛していた。

 代打の切り札としての起用が主な長谷川のスタメン起用。工藤監督は試合後に「ヘッドの推薦でございます」と、小久保裕紀ヘッドコーチからの提案があったことを明かす。起用の意図についても「(右のサンチェスに対しての)左というのもあると思いますし、長谷川くんの状態というのもあると思います。その見極めをヘッドがしてくれて使って、2発4打点というのは素晴らしいと思います」と語っていた。

 先発のマルティネスも初回に2点こそ失ったものの、その後は立て直して7回まで3失点と好投。チーム最多の4勝目をマーク。前日の石川に続いて先発が安定した投球を見せ、指揮官も「勝って欲しい投手が長い回を投げて勝ってくれているというのは、リリーフ陣にとってもいい緊張感で投げられる。いい勝ち方がこの2試合できているのが何よりの収穫。また明日しっかり戦いたい」と満足げだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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