メジャーリーガーも実践 プロが教える子どもの成長と怪我予防に重要な考え方とは
子どもの些細な変化に気付くことが怪我のリスクを回避できる
渡邊さんは怪我を予防するための投球制限の重要性と、アメリカでの実際の運用例を紹介。球数の目安は年齢によって異なるが、適切なウォーミングアップ、クールダウンを行うことや、投手と捕手の兼任禁止など、全年齢に共通する注意点があると説明。メジャーの投手でも1イニングに30~35球を超えてくると、3アウトを取ることなく交代する可能性が出てくるほど、投球数は重要だと力説した。
いつも側にいる指導者、保護者に対しては、子どもの些細な変化に気付くことが怪我のリスク回避につながると説明し、異変にいち早く気付くために定期的に確認したい肩肘のチェックポイントも実演で紹介。サプライズゲストとして登場した筒香選手の体を実際に使って、様々な体勢で肩や腕を動かし、左右の動き方に差はないか、スムーズに動いているかといったポイントを確認した。
2人の話を受け、斎藤さんは「基本に忠実に、というのは共通点。よく頭の中に入れておいてほしい」と子どもたちにメッセージを送った。また、自身の少年時代についても振り返り、「今ほど怪我に対するリスクマネジメントはできていなかったが、冬の時期などに野球以外のスポーツを様々できる環境にあったことがラッキーだった」と他競技に触れていたことが怪我予防に役立ったという経験も語った。
この特別プロジェクトの第2弾は、6月17日にウェブセミナーの開催が予定されている。今度のテーマは「親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育」。当日は2012年ロンドンや2016年リオデジャネイロ五輪で、日本のサポート施設での食事提供に携わった公認スポーツ栄養士の石井美子さん(国立スポーツ科学センター非常勤専門スタッフ)が講演。ゲストとして元メジャーリーガーで、現在は独立リーグ・ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスに所属する川崎宗則内野手も登場する。
○『親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育』概要
実施日時:2021年6月17日(木)午後8時-8時50分
プログラム内容:
【講演】
・子どもの成長に重要なポイントとなる食事や栄養について
石井美子さん(国立スポーツ科学センター非常勤専門スタッフ)
・前田健太投手(ツインズ)メッセージ動画
【トークセッション】
川崎宗則(元ソフトバンク・カブスなど/現BC栃木)のトークセッション&質疑回答
実施形式:Zoomによるオンライン開催(Zoom ウェビナーを使用)
募集対象・条件:野球を楽しむ小・中学生とその保護者先着100人
募集期間:2021年5月25日-2021年6月10日午後5時
応募方法:応募期間中に下記ページより必要事項を記入の上、送信してください。
https://www.event-form.jp/event/17868/aig05273/
視聴用URL:参加申し込み時に視聴登録用URLをお送りします。
本イベントに関する問い合わせ先:MLBカップ ウェブセミナー事務局
電話番号:03-6385-4945(平日午前10時-午後5時)
メール:aigcampaign@prk.co.jp(24時間受付 ※返信は翌日以降となる場合あり)
※「MLB カップ」は次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口拡大に繋がる普及プログラムを創る目的で2016年に創設された、小学4-5年生を対象とした野球大会。AIGジャパンは、メジャーリーグ・ベースボール・ジャパンが開催する当大会を創設時から協賛。決勝勝大会は毎年、全国から選抜されたチームが東北地方の宮城県石巻市に集い、復興支援の一環として開催される。
(Full-Count編集部)