MVPは大谷翔平とゲレーロJr.の一騎打ち? 米メディアが予想する二刀流勝利の条件とは
打撃でゲレーロJr.に離されず、「マウンドでやるべきことをやり続ければいい」
ゲレーロJr.はメジャートップの本塁打に加えて、打率、出塁率、長打率でリーグトップ。打点も3位につける。長打率.662はこのままいけばメジャー史上9位になるという(記録はすべて7日=日本時間8日時点)。一塁の守備もリーグトップクラスで、盗塁はしないが足も速い。平均スプリントスピードはMLB平均と同じ秒速27フィート(約8.2メートル)だが、内野安打を放った際に秒速29フィート(約8.8メートル)を記録したこともある。
しかし、ゲレーロは投手はしない。大谷は今季ここまで8度先発し、42回1/3を投げて60奪三振。防御率2.76をマークしている。防御率は規定投球回に達すればリーグ6位、奪三振率では5位に位置する。大谷が「こんなにも多くのことで優れているのはただただ信じ難い」と評価する。もちろん打者としてはバレルゾーン率が両リーグトップ。盗塁も9つマークし、リーグでも足の速さは最速クラスだ(記録はすべて7日=日本時間8日時点)。
大谷に不利なことは「エンゼルスの順位」とも。MVP受賞にあたっては、チーム成績が重視されなくなってきたとはいえ、中にはエンゼルスの順位を理由に「投票を控える記者もいるだろう」と指摘する。
とはいえ投打二刀流で活躍する大谷“優位”は揺るがないようだ。「フィールド上の誰かがゲレーロを数字で完全に上回るのを想像するのは難しい。オオタニは上回る必要がない、彼はただオフェンス面で離されないようにし、マウンドでやるべきことをやり続ければいいだけだ」。このままシーズン最後まで二刀流を持続できればMVPを受賞できるとしている。
(Full-Count編集部)