剛腕コールが“意味深”発言 粘着物質使用経験問われ「慣習というものがある」
「今は境界線を越えてしまっているものもあると思う」
メジャーリーグでは、投手の滑り止め粘着物質使用の取り締まり強化を今季前半戦中にも始めると伝えられている。投手が松ヤニや粘着性のある日焼け止めクリームを使用し、速球の回転数が増加していることが問題視されていた。使用が発覚した場合は10試合の出場停止処分が科される見込みとなっている。そんな状況の中、ヤンキースのエース右腕ゲリット・コール投手が「粘着物質を使ったことはあるか」とのメディアからの質問に答えた。
地元テレビ局「SNY」が公式ツイッターに投稿した動画によると、コールは「正直なんて答えていいかはっきり分かっていない。ベテラン選手から若手選手に受け継がれてきた慣習というものがある。過去の世代の選手たちから、今の世代の選手たちへとね」と明言を避けた。さらに「その件で今は確かに境界線を越えてしまっているものもあると思う。野球を愛する人たちにとって非常に重要な問題だと思う。選手やファン、球団にとってね。MLBの望みがルールを定めて措置を講じることなら、僕たちは意見を話し合える」と述べている。
直近登板の3日(日本時間4日)のレイズ戦は5回5失点で敗戦投手になったコール。フォーシームをはじめ、カーブ、チェンジアップ、スライダーの回転数が減少していたという。米メディア「ザ・スコア」は、ツインズのジョシュ・ドナルドソンが「4人のマイナーリーガーが10日間の出場停止処分を食らった直後にゲリット・コールの回転数が減少したのは偶然か?」とコメントしたことを紹介していた。
(Full-Count編集部)