ダルビッシュ「ちゃんとした方向にいくことを」 投手の“滑り止め問題”に言及

会見に臨んだパドレス・ダルビッシュ有(画像はスクリーンショット)
会見に臨んだパドレス・ダルビッシュ有(画像はスクリーンショット)

ダルビッシュは投球時の粘着物質の使用を否定

■カブス 3ー1 パドレス(日本時間10日・サンディエゴ)

 パドレスのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、本拠地のカブス戦で先発登板した。7回3安打2失点と好投したが、今季2敗目(6勝)を喫した。4月17日のドジャース戦以来53日ぶりの黒星となった。試合後の会見では、投手の滑り止め粘着物質使用の取締強化についても言及した。

 大リーグでは投手が松ヤニや粘着性のある日焼け止めクリームを使用し、速球の回転数が増加していることが問題視されていた。使用が発覚した場合は、10試合の出場停止処分が科される見込みとなっている。報道陣から問われた右腕は、言葉を選ぶようにして切り出した。

「昔からそういうものが、メジャーでは使われてきているというのはあります。MLBもそれは分かっていること。ボールが問題でそうなっていると分かっているから、見て見ぬふりというか。MLBも全部それを分かった上でやってきたけど、途中でやっぱり度を越す人間が出てくるわけですよ。アストロズのサイン盗みのヤツもそうだし。サイン盗みは普通にあるけども、一定のラインを越えてしまう人が出てきて。それによってタイトルだったりとか、契約金だったりとかに、どんどん迷惑をかけてしまうことになっている」

「やっぱり行き過ぎたものに関しては、(粘着物質を)付けるだけで凄い変化球が投げられるというのを、僕はいろんな人のスピンレートを見てきてますから、それは起こるわけですよ。僕が一生懸命、変化球を考えて、人に教えたりする意味ってあるのかな、と思っていて。それがちょっと悩みではあった。ちゃんとした方向にいくことを願います」

 苦しい胸の内を明かすと、自身の使用についてはきっぱりと否定したダルビッシュ。フェアな勝負を望む意識が言葉に籠っていた。

(Full-Count編集部)

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