大谷翔平は「再び軌道に乗った」 米メディア指摘、投手としての“激変ぶり”
特に改善の傾向が強いのがストレートの制球力
中でもストレートの制球が安定してきている。「CBSスポーツ」の記事では、今季初めはストレートのゾーン内投球率が40%を切っていたものの、直近4試合では60%を超えていると指摘。大谷は球界で上位20位以内に位置する平均球速95.5マイル(約153.7キロ)を誇り「もしオオタニが速球をストライクゾーンに投げることができれば、打者はその球速を意識しなくてはならなくなり、スライダーやスプリットがより効果的になる」と、その相乗効果を認めている。
メジャー1年目の10月に右肘の靱帯再建手術を受けた大谷。トミー・ジョン手術は復帰まで長い時間を要するが、復帰後も状態に浮き沈みがあるとされる。そして、「CBSスポーツ」では「トミー・ジョン手術後に、一番回復が遅くなりがちなのがコントロールだ」とし「オオタニがコントロールを取り戻すのに40イニングほど必要としても不思議なことではない」としている。
投打二刀流でプレーする大谷の場合、打者として試合に出場しながら、投手としてのリハビリをこなさなければならず。その過程は普通とは違う。そのため、「普通ではないリハビリをこなさなければならず、手術後にコントロールを取り戻すのに時間が必要だったとしても理解できる。そして今、オオタニは再び軌道に乗ったように思える」とも指摘されている。
疲労蓄積が懸念される大谷の投打二刀流の出場。下位に低迷するエンゼルスのチーム状況を考慮した上で記事では「オオタニは若くて強いが、エンゼルスはどこかのタイミングで彼を少し抑えなければならないだろう。特に彼らがポストシーズン進出が見込めない状態を続けるならば。失われた年の中で、彼をプッシュする理由は何もない」と指摘。プレーオフ進出の可能性が低くなれば、大谷に無理をさせるべきではない、と警鐘を鳴らしていた。
(Full-Count編集部)