「やっとベール脱いだな」 鷹谷川原の初安打初本塁打に“師匠”柳田も大喜び
記念のボールは「両親に。父の日のいいプレゼントになる」
■ソフトバンク 5ー5 日本ハム(19日・PayPayドーム)
ソフトバンクの谷川原健太捕手が19日、本拠地での日本ハム戦に「7番・左翼」でプロ初スタメン。第2打席でプロ初安打となる1号ソロをライトスタンドに放り込み、ベンチ前で祝福を受けた。
念願のプロ初出場を初スタメンで飾った谷川原が、第2打席で大仕事をやってのけた。両チーム無得点で迎えた5回。先頭打者として打席に入ると4球目をフルスイング。打球は無観客のライトスタンドに吸い込まれた。プロ初安打が初本塁打。気持ちよさそうにダイヤモンドを一周し、初打点と初得点も記録した。
待望の初安打が初本塁打となり「緊張はしました。打席で後悔したくなかったので初球から振っていこうと思っていました」と、積極性を忘れず振りぬいた一発だったことを口にした。
自主トレを共にする柳田も手放しで後輩の一発を喜んでいた。「『やっとベール脱いだな』と言っていただきました。ずっと自主トレを一緒にやってお世話になっていたので、ホームランを打つ姿を見せられて良かったです。これからもっと活躍する姿を見せていきたい」と、さらなる活躍を誓った。
それでも「ダイヤモンド一周はすごく気持ち良かったですが、自分は中距離打者。次の打席ではホームランとか狙わずにコンパクトなスイングをしていきたい」と決して自分を見失うことはない。試合後の取材時、グラブの中には記念のホームランボールがしっかりと納められていた。「記念のボールは両親に贈りたいなと思います。父の日のプレゼントにもなるので、打てて良かったです」と笑顔を見せていた。