防御率0.50でも…やっぱり粘着物質は不使用 デグロム、“取締り検査”に動じず
ブレーブス相手に5回1安打無失点、登板中に取締り検査を2度受けた
■メッツ 4ー2 ブレーブス(日本時間22日・ニューヨーク・ダブルヘッダー第1試合)
メッツのジェイコブ・デグロム投手が21日(日本時間22日)、本拠地でのブレーブス戦に先発して7勝目をマークした。ダブルヘッダーの第1試合(7回制)で今季12試合目の先発マウンドに上がり、5回70球を投げて1安打6奪三振無失点の快投。5試合連続、30イニング連続無失点とし、防御率は驚異の0.50となった。
メジャーではこの日から粘着物質取り締まりのため、審判団による検査が始まった。デグロムも検査を受け、これを難なくクリアした。地元紙「Newsday」は「メッツがダブルヘッダー初戦に勝利し、デグロムは1安打無失点投球。そして不正物質の検査を問題なくパスする」と伝えた。
記事は「デグロムがマウンドに上がる度、自身の神話に新しいものを加えているようだ」と無双の右腕を称賛。「33歳のデグロムが100マイル(約160.9キロ)を連発するのと同じくらい感心すべき事実は、彼がクリーンなやり方でそれをやってのけていると証明したことであろう」と指摘した。
デグロムはこの日、回を終えてベンチに戻る際に2度検査を受け、ボールやグラブ、帽子などをチェックされた。「正直、気にしなかったよ。早く終わるし、とても簡単に済んだからね。チェックされることになると伝えられていたわけだし」と気にならなかったことを強調した。
投球についても「良い感覚だったよ。だから70球での降板を僕たちは決めることになったんだと思う。今日は十分だとね。無理したくなかったし、ヘフ(ヘフナー投手コーチ)とルイス(ロハス監督)ともイニング間に話をしていた。彼らも『同感だ』と言っていた。途中降板は好きじゃない。前回(3回終了時降板)が今季最後になるといいけどね」と振り返った。前回登板の16日(同17日)カブス戦は3回8奪三振無失点で降板。打撃でも才能を発揮する右腕は、スイングによって右肩を痛めたというが影響は感じさせなかった。ちなみにこの日の打撃は1打数無安打(中飛)だった。
(Full-Count編集部)