オリ宮城の侍落選でライバル韓国が有利に?「日本は追加エントリーしないで」

オリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】
オリックス・宮城大弥【写真:荒川祐史】

左打者偏重の韓国打線「攻略の難しい投手を避けられるのはいい」

 東京五輪への参加が決まっている日本と韓国はともに、16日に最終メンバー24選手を発表した。選出された選手について様々な論議が起こるのは各国共通。日本のメンバーを見た韓国内では、今季パ・リーグ有数の左腕として活躍中のオリックス・宮城大弥投手が選出されなかったことを受け「韓国代表には本当にありがたいこと。日本代表が追加でエントリー変更をしないことを願うだけだ」と韓国に有利に働くという声が上がっている。

 韓国メディア「MKスポーツ」が報じたもの。宮城は現在、パ2位の防御率2.06、同1位タイの7勝を記録している。さらにWHIP(1イニングあたりに許した走者数)0.83などの数値も引いて「各種指標もリーグトップクラスだ」と紹介。昨季の沢村賞受賞者で、日本代表入りした同じ左腕の大野雄大投手(中日)と比較し「(宮城は大野に)押し出されて代表のユニホームを着られなかった」としている。

 これが韓国代表には有利に作用するという。代表のラインアップは元中日イ・ジョンボムの息子イ・ジョンフ(ネクセン)ら左打者が中心となることが予想され「宮城の2段モーションに韓国の打者は慣れていない」と指摘。さらに「同じ腕の振りから様々なボールを投げる」点も、ボールの見極めが難しい理由に挙げている。

 前回野球が行われた2008年の北京五輪、日本は韓国に準決勝で敗れメダルなしに終わった。当時選手だった稲葉篤紀監督は、ライバル国を倒すためにどんな手を打つのか。“宮城抜き”チームの地力が試されそうだ。

(Full-Count編集部)

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