「シーズンに楽しみなんて1つもない」 大型連敗を脱した楽天・石井一久監督の本音
2戦無安打の岡島が逆転打「自分で打破してくれた」
この日逆転打を放った岡島は、度重なる故障もあって一昨年は1軍出場なし、昨季もわずか35試合にとどまった。今季も開幕1軍は逃したが、4月10日の昇格以降、55試合で打率.330(23日現在)とシュアな打撃が復活している。石井監督はこのあたりの選手の力量、状態をGMとして正確に把握していたのだろう。
前日までノーヒットが2試合続いたが、「絶好調の時期というのはなかなか長くは続かないものだが、今季の岡島は長く続けてくれていたし、少し悪い所も出始めてはいたとはいえ、気持ちが強い選手ですから。自分で打破してくれた」とうなずいた。
首位の座を奪ったオリックスの中嶋聡監督も昨季途中から監督代行を務めていたとはいえ、正式な指揮官としては1年目。依然、首位から5位までが4.5ゲーム差内にひしめくパ・リーグのペナントレースは何が起こるかわからない。
その中で石井監督は、開幕投手を務めた涌井を「ちょっと心も体もアジャストする期間があった方がいい」として19日に出場選手登録を抹消。勝負所を先に見て、力を蓄えているように見える。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)