デグロムがベンチでブチギレ! グラブぶん投げ怒り露わも、直後から投球激変
1500奪三振の記録ペースでダルビッシュ越えはならず
■ブレーブス 4ー3 メッツ(日本時間2日・アトランタ)
メッツのジェイコブ・デグロム投手が1日(日本時間2日)のブレーブス戦に先発、7回5安打14奪三振で今季最多の3失点を喫した。今季、開幕から1点未満の防御率を継続してきた怪腕は自らの“異変”に我慢ならなかったのか、思わずベンチにグラブをたたきつけ苛立ちを見せた。
デグロムにとって1試合3失点、2試合連続の2失点以上は今季初で、6月21日(同22日)には0.50まで下げた防御率が0.95まで跳ね上がった。1回、オジー・アルビーズの中前適時打、オースティン・ライルズの右越え2ランで3点を失う。一発を食ったボールは外角への100マイル(約162キロ)という剛球だった。
地元紙「NYポスト」はデグロムの「本当にイライラしていた。狙い通りの球が投げられたと思ったけど、彼はフェンス越えさせた。脱帽するしかないよ」とのコメントを紹介。さらに同紙によればルイス・ロハス監督は「彼は得点を許すと、自身に対して物凄く怒るときがある。とても負けず嫌いだから。少し動揺したようだけど、普段の落ち着きを取り戻した後は、我々が知る彼の姿だ。間違いなく球界最高の投手だ」とエースの“グラブ投げ”を擁護した。
監督の言葉通り、切り替えたのか2回以降は失点を許さず、4回から8者連続奪三振をマークするなどまるで別人の投球を披露した。この日はデグロムにとって通算197試合目の登板。19個の三振を奪えば通算奪三振が1500に達し、6月21日(同22日)にダルビッシュ有投手(パドレス)が更新した記録ペースに追いつくところだったが、5つ及ばなかった。