大谷翔平も思わず爆笑… あの手この手の“幻惑投法”が「彼を封じ込める方法」
スロー、クイック、サイド…あの手この手で大谷を抑えにかかったコルテス
今季ここまで打者として75試合に出場して、メジャー単独トップの28本塁打を放っている大谷翔平投手。1日(日本時間2日)に発表されたオールスターのファン投票ではア・リーグDH部門でダントツの得票を集め、自身初となるオールスターに選出された。
6月30日(日本時間7月1日)のヤンキース戦こそ先発して1回もたずにKOされることになったものの、それまで3試合連発を2度記録するなど、13試合で11本塁打を放ち、アーチを量産。6月だけでリーグトップの13本塁打と、まさに驚異的な打棒を見せてきた。
果たして乗りに乗っている大谷をどう抑えるか。エンゼルスと対戦する他球団にとっては、今、最も頭を悩ませる点かもしれない。そんな中で、6月29日に対戦したヤンキースの左腕が大谷に対して見せた“変則投法”に「封じ込める方法を見つけた」と注目が集まっている。
この投手はヤンキースの左腕ネスター・コルテス投手。大谷が2本の本塁打を打っていた試合で7回に対戦すると“あの手この手”を使って大谷を幻惑した。1ボール2ストライクと大谷を追い込むと、そこから“コルテロ劇場”がスタートした。
4球目を投じようとフォームに入ると、小刻みに左足を揺すり、ゆっくりと右脚を動かし始めた。突然の“スローモーション投法”に球審も思わずタイムをかけて試合を止めた。これには大谷も吹き出して爆笑した。
仕切り直しとなった1球。今度は脚を上げずに突然投げる“スーパークイック投法”。ただ、これは内角低めに外れてボールとなった。続く5球目。今度は大きくクロスステップで右脚を踏み出すと、サイドスローに変えて、しかもスライダーを投じた。ややタイミングを外された大谷の打球は伸びを欠き、フェンス手前への中飛に終わった。
凡退した大谷も、そして抑えたコルテスも思わず笑顔を浮かべたこの対決。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」の公式ツイッターは、この対戦を動画で公開し「ショーを止めることはできないが、ネスター・コルテスは彼を封じ込める方法を見つけた」と記していた。