肘への死球なのに1球目で退場… 「故意だ」と判断された根拠に“3年前の因縁”
ブレーブスのアクーニャJr.に“苦い記憶”があるマーリンズ
■ブレーブス 1ー0 マーリンズ(日本時間3日・アトランタ)
マーリンズのパブロ・ロペス投手が2日(日本時間3日)、先発した敵地でのブレーブス戦でわずか1球で退場処分を受けた。先頭打者のロナルド・アクーニャJr.に与えた左肘付近への死球が、故意と判断された。MLB公式サイトは、3年前の“因縁”も記事で紹介。ファンからは賛否の声が上がった。
ロペスが投じた試合の1球目は、右打席に入ったアクーニャJr.の左のエルボーガードに当たった。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督がベンチを飛び出して抗議。審判団は警告なしにロペスに退場を告げた。処分に抗議したマーリンズのドン・マッティングリー監督とメル・ストットルマイヤーJr.投手コーチも退場となった。
責任審判を務めたダン・ヤサニャ二塁塁審は「考慮に入れたことは数多くあるが、特にどんな球種だったのか、どこに投げられたのか、体のどこに当たったのか、だ」と重視した点を説明。その上で「それは速球で、真っ直ぐにアクーニャに向かって投げられた。だから私たちは故意だと感じたんだ」と述べたという。この判断に対してロペスは「私はどう反応すればいいか分からなかった。なにをするべきなのか分からなかった」と釈明した。
記事では、単なる死球でなかったことにも言及。3年前の2018年8月15日(同16日)に、当時マーリンズ投手だったホセ・ウレーニャが、1球目でアクーニャJr.に投球を当て、乱闘騒ぎになった事態に起因しているとも。当時アクーニャJr.は5試合連続本塁打を放っており、うち3本はマーリンズ戦の先頭打者弾だったという。その“因縁”もあってか、アクーニャJr.が最も死球を食らっているのはマーリンズから。この試合前の時点で236打席に立って4度受けていた。
1球での退場劇に、ファンの反応は様々。米放送局「バリー・スポーツ・ブレーブス」がツイッターで動画を投稿すると「1球で退場させるなんてありえない!」「マーリンズはこれが起こるたびに罰金を科されるべき。毎回故意だろ」「もうこれにはうんざりだ」などとコメントが並んでいた。