今季12戦目で待望の初白星… DeNAはなぜこれほど巨人に勝てなかったのか?

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

チーム打率は12球団トップの.262も、巨人戦は.237と沈黙

■DeNA 3ー2 巨人(4日・神宮)

 DeNAは4日、今季12度目の対戦で巨人に初めて勝った(1勝8敗3分)。本拠地・横浜スタジアムが東京五輪の野球・ソフトボール会場となるため神宮球場を借りて行った主催試合で、3-2で競り勝った。それにしても、なぜこれほどまでに巨人に勝てなかったのだろうか。

「やっと1つ勝てました。1つ勝ったことによって流れを変えられると思いますし、接戦を取れたので大きな1勝だと思います」。三浦大輔監督は試合後、安堵感を漂わせながらうなずいた。

 DeNAは4日現在、12球団トップのチーム打率.262を誇り、最も打っている広島戦では.272に上るが、こと巨人戦となると対戦チーム別ワーストの.237。持ち味の打線が巨人投手陣を前にすると機能しない。これが1勝するのにも苦労した最大の要因だろう。

 この日も巨人先発左腕・高橋のスクリューボールに、4番オースティンが2三振を喫するなど苦戦。それでも1点を追う3回、宮崎敏郎内野手が左翼席へ値千金の逆転7号2ランを放った。

 7回には先頭の桑原が四球で出塁。続く伊藤光の送りバントは小飛球となったが、相手捕手・大城が併殺を狙って故意にバウンドさせたボールを弾き、幸運にも走者を二塁に進めることができた。すかさず主将の佐野が右中間を破る適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。

三浦監督「これを次につなげていかないと」

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