元巨人で東海大相模の次期監督候補 勝つために選手の“DNA”にまでこだわる指導論
「体の使い方や意識を変えると、今まで動かなかった体が動く」
原監督が体の使い方にこだわる原点は巨人時代にある。2004年に単身で渡米し、INGアカデミーでトレーニングする機会があった。
ここでのトレーニングは、体の使い方を重視したメニューが多かったという。「1人でトレーニングに行ったので、学んだことを振り返る時間があって定着につながった。体の使い方や意識を変えると、今まで動かなかった体の部分が動くようになる。技術の習得やパフォーマンスアップにつながるのは明らか」。特に右足の股関節の動かし方を掴んだことで、右方向への打球が失速せずに伸びる感覚を得た。
「子どもたち1人1人が自分の体に合った本来の動きをすること、動けるような体づくりをしていくことが私のテーマ。2年半という限られた高校野球の期間に難しさを感じるが、個々のベストパフォーマンスを引き出せるように、できる限りのことをやっていく」と原監督。経験と理論に基づく指導は、選手の骨、筋肉、DNAに至るまで妥協がない。
(間淳 / Jun Aida)