2大会連続金メダルに暗雲? ソフト日本代表がメキシコに大敗も宇津木HC「気にしない」

メキシコ戦に先発も8失点と乱調だったソフトボール日本代表・藤田倭【写真:荒川祐史】
メキシコ戦に先発も8失点と乱調だったソフトボール日本代表・藤田倭【写真:荒川祐史】

北京金メダルの原動力・上野由岐子は登板せず

 2008年北京五輪に続いて2大会連続の金メダルを狙うソフトボール日本代表は9日、群馬県高崎市の宇津木スタジアムで行われたメキシコ代表との練習試合の第2戦を報道陣に公開。0-8の大敗を喫した。日中に非公開で行われた第1戦は、逆に8-0で大勝した。

 ナイターで行われた第2戦は、エースの上野由岐子投手と並ぶ2枚看板の藤田倭投手が先発したが、1回に1点を先制され、2回には満塁本塁打を浴びるなど一挙5失点。3回にも2ランを献上し、ここまでに6安打3四死球8失点と滅多打ちを食らった。

 それでも4回以降は立ち直り、残りの4イニングを1安打1四球無失点に抑え完投。北京五輪で金メダル獲得の原動力となった上野は2試合を通じて登板しなかった。

 宇津木麗華ヘッドコーチは試合後「藤田は今年、日本リーグでも調子が良くない。ボールの軽さを突かれた。後半は抑えたが、打たれる前に考えないと」と苦言を呈した。一方で「久しぶりに外国の代表と試合ができたこと自体がよかった。悪い所がたくさん出たので、後は上がるしかない。今日の1敗は気にしていない」と語った。

 3大会ぶりに五輪競技として採用されたソフトボールは、今月21日に福島あづま球場で開幕。日本代表とメキシコ代表は、22日の2戦目に同球場で対戦する。前日の8日に来日したばかりのメキシコ代表に喫した大敗は不安でしかないが、下を向いている時間はない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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