3回6失点のダルビッシュに現れた“不調のサイン” 股関節不安は球宴に影響も…
不調のサイン「僕がよくないときは、つま先重心になって上半身が倒れる」
「僕がよくないときは、つま先重心になって、上半身が倒れるんです。(2018年の)カブスでよくなかったときもそうです。で、真っすぐを引っかけてしまうから、カッター、スライダーしかなくなって。カッター、スライダーもそうなると、曲がりが早くなるので、全部捉えられるようになってしまうんですよ」
この日は、シュート回転して抜けるストレートが目立った。左足がやや左バッターボックス方向に踏み出し、上半身の回旋に本来の鋭さがなかった。かかと寄りの重心と硬くなった左股関節は密接につながり、精彩を欠いた投球の一因となっていたことが推測できる。
メジャー通算79勝の黒田博樹氏と並ぶ、日本人歴代2位を目指した前半戦最後の登板を、思わぬ形で退いたダルビッシュ。レンジャーズ時代の2017年以来、4年ぶり5度目の選出となったオールスター戦で、大谷翔平との対戦が大きな注目を集めているが、投手にとって大切な部位を痛めてしまっただけに、慎重を期すことになるであろう。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)