大谷翔平は「マーベルのスーパーヒーロー」 米メディアは前半戦MVPに選出
年間60発&100長打以上はボンズ、ソーサが達成している
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」はエンゼルス大谷翔平投手をア・リーグ前半戦MVPに選出した。打っては両リーグトップの32本塁打&リーグ3位の69打点、投げては4勝1敗と投打で精彩を放つ二刀流を、同メディアは「スーパーヒューマン」と称賛している。
記事は「ア・リーグの前半戦MVPは実のところ野球選手ではないという結論に達した。彼は明らかにマーベルのスーパーヒーローだ。野球をスーパーヒューマンの住処として使っているに過ぎない」と独特の表現で大谷がいかに“人間離れ”した活躍をしているかを説明。具体的な数字でその凄さを伝えた。
大谷はここまで打者として打率.279(290打数81安打)、32本塁打(リーグ1位)、18二塁打、4三塁打、69打点(同3位)、12盗塁(同8位)をマーク。投手では4勝1敗、防御率3.49(67回、自責26)、87奪三振、46被安打の成績を残している。
打者成績は「60本塁打、長打102本のペースであり、これだけの本塁打と長打を1シーズンで打ったのはベーブ・ルース(1921年)、バリー・ボンズ(2001年)、サミー・ソーサ(2001年)だけ」と説明(1921年のルースは59本塁打、44二塁打、16三塁打)。OPS1.064(リーグ2位)は「自身の被OPS(対戦打者のOPS)である.627より.437も高い!」と評価する。
投手としての被打率.195、奪三振率11.7は、ダルビッシュ有やザック・ウィーラー、ゲリット・コールらよりも「優れている」と指摘。さらに「被安打数(46)の約2倍の三振を奪っている(87)」とし、シーズン換算では166奪三振、88安打となり、150奪三振以上で被安打の倍の三振を奪った投手は過去にペドロ・マルティネスやランディ・ジョンソン、マックス・シャーザーら7人だけと伝えている。
打者として長打数54はリーグトップ、逆に被長打数17はリーグ先発投手で3番目に少ない(65イニング以上)という。本塁打はメジャートップで、三塁打4本もリーグトップタイ。一方でメジャーではまだ三塁打を1本も許していない。
セイバーメトリクスの指標であるOPS+は178(平均的打者が100)。これはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ジョーイ・ボット、ノーラン・アレナド、ポール・ゴールドシュミット、バスター・ポージーといった選手も含め、現役メジャーリーガーのほとんどが記録したことがない数値だという。
ジ・アスレチックが選んだ前半戦のMVPとサイ・ヤング賞は以下の通り。
〇ア・リーグMVP:大谷翔平(エンゼルス)
〇ナ・リーグMVP:ジェイコブ・デグロム(メッツ)
〇ア・リーグのサイ・ヤング賞:カルロス・ロドン(ホワイトソックス)
〇ナ・リーグのサイ・ヤング賞:ジェイコブ・デグロム(メッツ)
(Full-Count編集部)