ソフト日本代表、練習試合でメキシコに大敗も… 宇津木HCが「気にしていない」ワケ
捕手の我妻が2試合とも出場「もっとメキシコの打者を見てほしかった」
宇津木HCは「第1戦は我妻と峰(幸代)の2人がマスクをかぶりました。我妻にもっとメキシコの打者を見てほしかったので(第2戦も)起用しました。相手打者はどこが強くて、どこが弱いのか、バットの振り方はどうかを見てほしかった。配球が悪かったとかではない」と説明した。
東京五輪のソフトボール競技は開会式2日前の今月21日に福島県営あづま球場で開幕する予定で、メキシコ代表とも22日の2戦目に同球場で対戦する。この日の練習試合は結果よりも、相手の特徴を把握することが最優先だったのだろう。とはいえ、藤田の調子自体は「今年は日本リーグでも良くない」(宇津木HC)と不安も残した。
北京以来3大会ぶりに五輪競技として採用されたソフトボール。1996年アトランタ、2000年シドニー、04年アテネは米国が3連覇していたが、08年北京で日本が悲願の金メダルを獲得した。東京五輪も世界ランキング1位の米国(日本は2位)が最大のライバルとなるのは間違いない。しかし、出場6か国が総当たりでリーグ戦を行い、1位と2位が決勝を行う方式だけに、他国との対戦も気が抜けない。決勝を含めると7日間で6試合を戦う過酷日程でもある。
日本代表メンバー15人の内訳は投手3人、捕手3人、内野手5人、外野手4人。アテネ、北京に続いて3度目の五輪出場で、今月22日に39歳となる上野が大黒柱であることに変わりはない。藤田と20歳の若手成長株・後藤希友投手はもちろん、野手を含めた全選手でいかに援護していけるかが鍵になりそうだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)