5回無失点の前田健太に新たな“ゲン担ぎ”誕生 オールドスタイル「続けていきたい」
前回登板から10イニング無失点と復調気配
■ツインズ 4ー2 タイガース(日本時間10日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手が9日(日本時間10日)本拠地でのタイガース戦に登板し、5回無失点、7奪三振の好投を見せた。チームは4-2で勝利したものの、前田に白星は付かなかった。防御率は4.77。前回4日(同5日)の敵地ロイヤルズ戦でも6回を無失点に封じており、前半戦を10イニング無失点という素晴らしい結果で締めくくった。
前田は調子を上げてきた要因について「前回の登板で投げているボールの感覚も良くなりましたし、三振もとれるようになってきた。そのあたりの感覚を維持できた」。この日7つの三振を奪えた理由についても「空振りを誘うようなボールも投げられるようになってきた。悪いときは、投げた瞬間にボールでなかなか振ってくれなかった。いまは振ってくれるところに投げているので三振が取れている」と明快に説明してみせる。
この日は同地区で対戦も多いタイガースが相手。被安打2、2四球に加え味方の失策もあり、毎回走者を許したものの後続を冷静に打ち取っていった。「昨年からたくさん対戦している。お互い駆け引きで球数が多くなったけど、走者を出して甘いボールは投げられないので」と慎重な投球が光った。ただ球数はかさみ5回までに84球を要した。
前回登板に続き、ストッキングを見せたオールドスタイルでユニホームを着こなした。続く好投に「意外としっくり来ているので続けていきたい。もう長いパンツはロッカーからなくしてもらうようにします」と、このスタイルが新たなゲン担ぎにもなりそうだ。
前半戦は自身4勝3敗、チームも現在37勝50敗と苦闘が続く。IL入りも経験し「ミネソタに来て、今季初めて寒さとか経験できた。苦しさもありましたけどいい経験だと思っている。修正できた部分もありますし、引き出しというか、後半の力にしていきたい」と巻き返しを期していた。