佐藤輝明は「頭の中を整理せよ」 15試合で1HRも専門家「悪くなっているわけでは…」

規格外の新人といえども…「1球1球、相手の配球を読んで打つのは難しい」

 5回先頭で先発・高橋と対戦した第2打席が象徴的だ。「初球、2球目にインハイのストレートを続けられ、カウント2-0からの3球目はスライダーが高めの甘いコースに来たにも関わらず、仕留めきれずファウル。4球目は一転してストレートに、“着払い”(捕手のミットにボールが届いてから振ったように見えるほどの振り遅れ)の空振り。結局カウント3-2から内角のスライダーにタイミングが合わず、遊飛に倒れました」。野口氏は状況を振り返りながら、課題をあぶり出す。

 好調時は基本的にストレートを狙い、変化球も甘いコースに来れば捉えるというシンプルなスタイルだったが、プロの世界はやはり甘くない。内角を徹底的に攻められた上で、低めの落ちる変化球を振らされているうちに、迷いが生じているのかもしれない。

 野口氏は「佐藤輝といえども対戦サンプルの少ないルーキーですから、1球1球相手の配球を読んで打つのは難しい。1打席を通して真っすぐなら真っすぐ、変化球なら変化球を頑なに狙ってみてもいいのではないか」と提言する。

 1959年に桑田武(大洋)、1986年に清原和博(西武)がマークした新人記録のシーズン31本塁打を視野に入れる佐藤輝。ペナントレースは今月14日に一区切りで、オールスター、さらには東京五輪開催に伴う約1か月の中断期間を迎える。サトテルにとっては、頭の中を整理するのに格好のインターバルとなりそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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