「MVP」はブレークの“約束手形”に? 2000安打超も3人…登竜門のフレッシュ球宴
16年受賞の巨人・岡本和は主砲に成長、19年の広島・小園もスタメン定着
未来のスター候補たちが集うNPBの「フレッシュオールスターゲーム2021」が15日、松山市の坊っちゃんスタジアムで開催される。過去を振り返ってみると、MVP受賞者がスター選手に駆け上がる“ブレークの登竜門”としての一面も。2000安打以上を放った“レジェンド”も3人いる。
過去5年のMVPの中では、2016年に受賞した巨人・岡本和真内野手が今や押しも押されもせぬ主砲に成長した。昨年はコロナ禍で中止になったが、2019年の広島・小園海斗内野手は今季すっかりスタメンに定着。ここまで52試合に出場して打率.326、1本塁打、19打点と躍動している。
さらに時代を遡ると、猛者たちの名前も並ぶ。2004年には青木宣親(ヤクルト)、1992年には鈴木一朗の登録名だったイチロー(オリックス)がMVPを受賞している。まだ名称が「ジュニアオールスターゲーム」だった頃の1971年に受賞した大島康徳(中日)と合わせ、3人が2000安打以上を放っている。
今年の一戦には、今月13日に史上初となる高卒新人の初打席初球本塁打を放ったオリックス・来田涼斗外野手やDeNAの2019年ドラフト1位・森敬斗内野手、西武の2020年ドラフト1位・渡部健人内野手ら注目株が出場する。果たしてMVPは誰の手に――。若人たちの躍動に注目が集まる。